レーザー脱毛 Q & A

レーザー脱毛は毛のどの部分に作用するの?

皮膚表面から1~1.5mmの深さにある毛隆起と4mmの深さにある毛球周囲の細胞が毛の発育を促進し、メラノサイトもこれらの細胞の近くに存在します。この二つが破壊されて永久脱毛が可能になります。レーザー脱毛の標的はこの2ヵ所とされています。
レーザー脱毛は毛のどの部分に作用するの?
レーザー脱毛で破壊されるのは毛周期(毛の生え替わりの周期)のうち、メラニンの多く含まれている成長期の毛包に作用します。1回の治療では、休止期にあった毛包から1ヵ月前後で毛が生えてきますが、場合によっては治療後数日のうちに生えてくることがあります。治療回数は毛包の量によって個人差が大きいのですが、複数回治療を繰り返して毛包を少しずつ破壊していく方法です。多くの場合脱毛回数が進むに連れて毛の再生速度が遅くなり毛数や直径も細く、色も薄くなって行きます。また、脱毛した部位の皮膚の毛穴も縮んで目立たなくなり、皮膚表面がつるつるしてきます。この変化が最も顕著に表れるのがいわゆるすね毛です。

針治療との比較
以前は針治療が脱毛治療の主流でした。ただし1本1本に対する治療なので膨大な時間がかかります。レーザー脱毛は一度に広範囲を短時間で治療することが可能です。両脇なら5分足らずです。治療回数は個人差がありますが3から6回程度で十分な脱毛効果を得られます。ただし、男性のひげなどは十数回必要な場合もあります。
治療間隔は?
一ヵ月に一度くらい、新しい毛が生えてきたら行う事が出来ます。
治療に当たっての注意点は?
皮膚内に黒い色がない状態(毛を抜いた状態)では、せっかくレーザー光をあてても治療効果がないので毛は、治療期間は毛を剃るようにしましょう。また日に焼けるとレーザー光が皮膚表面で反応し、火傷をしてしまうばかりでなく毛根にも効果がないので治療が出来ない場合があります。
副作用、合併症はないの?
濃い色調の皮膚(日焼けした肌)に強い出力でレーザー光線があたると皮膚表面のメラニンの黒い色に反応して皮膚が火傷を起こしますのでレーザーに慣れた医師が出力の設定を行うべきです。火傷を起こすと色素沈着がなかなか治りませんので、脱毛レーザーの治療を行う場合は日焼けをしないようにしましょう。また、あまり黒くなっていない場合でも強い光線を浴びたと思われる場合は医師に相談してください。