豊胸術 シリコンインプラント挿入術
小さい胸
豊胸術のキズ跡の残る場所選択可能です。
基本的にはバッグを入れるスペースは広く大きく剥離をしていかなくてはいけないので術中も痛みが大きく、時間も止血や安全確認のため最低でも90分はかかりますから身体的精神的負担を軽減させるため全身麻酔をお勧めします。退院は状態によって翌日でも可能ですが、痛みのため延泊を希望される方が多いのが実情です。
左右の違い
生まれつき乳房の大きさに左右差のある方はいらっしゃいます。そのような方は豊胸術のよい適応と思います。左右のバランスを確認しながら一番適応する大きさを診察でご本人と確認しながらインプラントを選びます。乳がん術後で左右差が生じてしまった場合も同様にオーダーメイドで作り上げていきます。
インプラントの種類
シリコンインプラントの安全性
当形成・美容外科で使用しているシリコンインプラントはFDAで承認されたAllergan社のコヒーシブシリコン製インプラントを使用しています。
コヒーシブシリコンとは液体のように流れ出ないゲル状のシリコンで、更にやわらかいゲル状シリコンをシリコン製の膜で包んであるインプラントで、触感は乳腺と遜色ありません。
米国FDAに認可されているシリコンインプラントはMenter 社およびAllergan製のものとなり、安全性が高いです。技術革新とともに以前のような中身が流れ出るといったことは少なくなっており、当形成・美容外科でも乳房再建を含めてそのようなことは起こったことはありません。
インプラントの形や大きさはたくさんある種類の中からご本人の希望と現在の乳房の形からぴったりのものを患者様と一緒に決めます。
傷跡
脇から入れる場合
脇に約4~5cmほど切開しインプラントを挿入します。
乳房の下の線から入れる場合
術後出血を起こし難い等安全な方法です。乳房にキズがつくというイメージですが、乳房下溝(乳房の下の線)なので、シワに隠れて目立ちません。
術後に起こりうること
異物を体内に残すので10年20年後にも感染を起こす可能性は0ではありません。
被膜拘縮といってバッグの周りに生体反応として膜が作られていきますがバッグを包んで硬く小さくなってしまいバッグの形を変形させてしまう状態が以前使用されていた表面がスムースなタイプのバッグは起こりやすいのが欠点です。当形成・美容外科で使用しているインプラントはそうした欠点を改善し表面がざらざらしているため皮膜拘縮が起こりにくいといわれています。